みやじーブログ

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決算説明会資料を読んでもっと会社・ブランドを好きになろう! ~無印良品の資料から見える商品戦略~

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こんにちは、みやじーです。

みなさん普段生活する中で、お気に入りのブランドや長年利用し続けているサービスはありませんか? 無印の雑貨が好きとか、携帯はずっとドコモだとか、ユニクロをよく利用するとか・・・

その企業の決算説明会資料は見たことありますか? 資料を読むとその企業が何で儲けているのかや、今後どんなことに力を入れていてくのかが分かるんです。 それを知って店舗に行くと「この新商品はこんな狙いがあるのかな」とか、企業や商品・サービスの見方が変わってきます。

みなさん、よく利用するお店には、自分が何かしら「愛情」があるから利用すると思うんです。 決算説明会資料を読むことで、よりその企業の考えが理解でき、「愛情」を深めることができるのです。

今日は、あなたの好きな企業をもっと好きになるための、決算報告会資料の読み方を紹介します。

決算説明会って何?

決算説明会では、企業が株主に1年間の活動の報告と、次の1年の活動予定を説明します。 何でこんなことをするのでしょう?

それは、決算書の数字だけでは分からない、個別事業の成績や長期的な計画を説明することで、 投資家に魅力のある(成長する)会社だと思ってもらい、自社へ投資してもらう(=株を買ってもらう)ためです。

じゃぁ、「株をやっていない人には関係ないじゃない」と思うかもしれませんが、そんなことはないんです。 お客さんとして利用している人から見ても、面白い情報がたくさん載っています。 この企業ってこんなこともしてたんだとか、こういう戦略があってあの商品があったのかが、よく分かるんです。

決算報告資料の入手方法

決算報告資料は企業のホームページから見ることができます。 企業のホームページのトップには投資家向け情報(IR情報)へのリンクがあり、決算説明会資料へのリンクが張ってあります。

今回は、「無印良品」ブランドを展開する「良品計画」さんを例に説明します。 (企業名は「良品計画」さんですが、分かりやすくするために記事中では「無印」と書いています。)

○無印の決算報告会資料
決算説明会資料 | IR情報 | 株式会社 良品計画

2018年2月期・期末決算の資料を見ていきます。

※補足説明
決算説明会資料とは別に「決算短信」という資料も発表されています。 これは証券取引所に提出する企業としての正式な決算資料です。 しかし、素人が読むには数字と文字ばかりでかなり読みにくいです。 説明会資料には、ポイントをわかりやすく書いていますのでおススメです。

決算説明会資料の構成

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説明会資料は決算短信のように決められたフォーマットではないため、構成も各企業で自由です。 ですが、目的は今期決算の説明と今後の予定なので同じような構成になりますね。

決算概要

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会社全体の売り上げや利益、販管費が分かります。「前年度との比較」や「計画との比較」が示されるのが普通です。 無印は売り上げも、経常利益も前年度比10%以上伸びており好調ですね。

説明を読むと衣類や生活雑貨の売り上げが好調なようですね。うちでもルームウェアやパジャマは無印を使っています。 店舗でも衣類と生活雑貨の売り場はかなり広いので、納得です。

中国では新規店舗出店や改装に投資しているとあります。
無印のホテルを中国に出したニュースもありましたから、無印の価値観(ブランド)を中国に広めるための戦略なのでしょう。

mainichi.jp

つづいて、販管費についてです。

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販管費は「販売費および一般管理費」のことで、人件費や広告費、研究開発費などが含まれます。

人件費とその他の売上比率が前年比+0.3%なのが注目です。 店舗社員を増やしたり、既存店の大幅リニューアルの費用がかかっているようです。 大阪・梅田に無印初の食品専門店を出したこともニュースになっていましたね。

www.ryutsuu.biz

人にも店舗にも投資をして、確実に売上を増加させているのは、しっかり経営ができている証拠です。 住宅関連も力を入れているみたいなので、今後が楽しみです。

セグメント(分野)別概況

大きな企業だと子会社が沢山あったり、いろんな分野に商品・サービスを提供しているので、分野別の決算概況が書いてあります。 無印は国内と海外に分けていますね。 全社の決算はすべての分野の合計の売上・利益になっているので、その内国内の売り上げは何%といったことは分かりません。 このセグメント別概況を見れば各分野の売り上げが分かりますので、国内と海外の売上比率なども分かります。 分野毎の売り上げや利益の推移をみると面白いですよ。 この分野は利益の伸びは無いけど安定的に利益を出し続けているけど、この分野は売り上げは伸びても利益が出てないなとか 良く分かります。

無印の国内事業の資料を見てみましょう。

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2011年から2015年まで5年連続で客単価が前年度比+3%が続いていたんですね。 計算したらこの5年間で20%以上客単価が上がったことになります。 説明によると「こだわりたいね」アイテムを増加したことが要因のようです。

その5年間は客数も前年度比マイナスで推移していますが、売り上げは伸びているので、企業としては成功なのでしょうね。 2016年2017年は客単価もかなり落ち着いてきたので、これ以上客単価を上げるつもりはないようです。 利用者としては一安心です。

海外事業からは地域別の店舗数増減の資料を見てみましょう。

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東アジアとは中国、台湾、香港、韓国です。 年間で40店舗以上増えているので、すごい勢いですね。 他の資料にありますが、飲食(MUJI Diner)や 衣料品・雑貨が好調みたいです。 中国は派手なものが好まれるイメージですが、無印のコンセプトも受け入れられているようですね。

事業トピックスの紹介

1年間の重要な企業のトピックスを紹介して、「こういう狙いがあるんですよ」とか 「この商品はこれだけ売れてますよ」とかを紹介しています。

無印でもいくつかトピックスが紹介されています。 ここでは「商品ー適価」のページを見てみましょう。

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えらべる靴下を3足1,200円から990円に見直したことを例に、衣料雑貨部門の客数が伸びていることを説明しています。 調べたら2018年1月からも2,500品目で値下げされていて、靴下も3足890円に下がっているようです。

無印、2500品目値下げ 過去最大、来年1月から - 共同通信

商品は、高価格帯の「こだわりたいねアイテム」、低価格帯の「適価アイテム」という2つがあるようです。 どちらのアイテムなんだろうと考えながら商品棚を見るのも楽しそうです。

今後の予定や中期経営計画進捗状況説明

企業によっては3年ごとくらいに中期経営計画を発表しています。 「この3年間にこういう投資をして、利益を何割増やします」といった計画です。

この中期経営計画って結構重要なんですよ。
今後企業がどのように儲けていくのかが書かれているので、 新しい商品やサービスは基本的にこの計画に沿ったものが出てくるはずです。

無印の資料でも中期経営計画は多くのページを割いて説明しています。 ここでは「地域に貢献する基幹アイテム開発」を見てみましょう。

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「地域に貢献し、世界の暮らしに役立つ基幹アイテム(日用品)の開発」とありますので、 ユニクロと言えばヒートテックみたいな、「無印と言ったら○○だよね」という定番アイテムを作りたいのでしょう。 確かに無印自体は有名ですが、これといった商品があるかと言われるとピンときません。

タオルや掃除用品シリーズがその基幹アイテムとして開発されています。 相当こだわって開発されているようなので、今度お店に行ったときにチェックしてみようと思います。

最後に

毎年5月6月には各社の決算報告会の資料が出るので、資料をiPadで眺めるのが楽しいです。 「良品計画」「スバル」「ソニー」などを見ています。 店舗や商品からは見えてこない、企業の戦略や価値観なんかが分かり、よりその企業が好きになります。

決算資料なんて一度も見たことがないという方、まずは自分の携帯の会社や最近買った家電の会社の資料から見て見るのはどうですか?