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【参加レポート】エンジン01文化戦略会議 オープンカレッジin大分 ・・・とっても刺激の多い学びの場でした!

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f:id:miyaji778:20180204183002j:plain こんにちは、みやじーです。 今回は先日参加したエンジン01というイベントの参加レポートをお伝えします。

エンジン01とは

エンジン01(ゼロワン)文化戦略会議は、各分野の表現者・思考者たちが日本文化のさらなる深まりと広がりを目的に参集したボランティア集団です。日本は既に誇るべき文化を持っていますが、新しい文化が生まれ育つ土壌がありません。 それを築くための方法論を議論し、実際に仕組みとするために行動する場です。

出典: エンジン01文化戦略会議 エンジン01とは

(エンジン01 ホームページより引用)

ちょっと難しい表現になっていますが、アート、学術、メディア、芸能など各分野で日本の第一線で活躍する人たちが、ボランティアで一堂に会し、講義形式で自分の経験や考えを語る場です。

年に1回くらいのペースで日本各地で行われているようです。今回は2018年1月27日(土)に大分大学で行われた、エンジン01文化戦略会議「オープンカレッジin大分」の様子をお伝えします。

東京から約150名の講師を迎えて、合計100を超える講義が開催されました。 参加料も1講義500円と格安なのが嬉しいですね。

私が参加した4つの講義について、印象に残った言葉や考えたことをレポートします。

目次:

1限目 魅せる光の街づくり

  • 石井 幹子
     東京タワーや横浜ベイブリッジを手がけた照明デザイナー。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 石井幹子

  • 西川 りゅうじん
    マーケティングコンサルタント。ウォークマン、愛地球博、六本木ヒルズなどに関わる。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 西川りゅうじん

  • 北山 孝雄
    亀戸サンストリート、日本橋まちづくりなどを手がけた、街づくり、暮らしづくりのプロデューサー。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 北山 孝雄

この講義では、街づくりや地方活性化・観光誘致に関わる方が自身の作品を紹介しながら、どんな思いでそれを作ったのかを語っていました。

石井さんの作品 長野・善光寺のライトアップ

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画像出典: 長野灯明まつり公式HP 善光寺ゆめ常夜灯

善光寺は昼間は観光客で溢れているが、夜は真っ暗になり、観光客はほとんどいなかった。長野オリンピックを記念して何かイベントをしたいが、予算はない。そんな中で石井さんが考えたのが、善光寺のお寺や門を5輪カラーでライトアップするというものです。 お客さんは増えたのは良かったが、何より地元の方が善光寺の魅力を再発見し、地元の方が集まるお祭りになったことが嬉しかったとおっしゃっていました。

また、北川さんは草津温泉・湯畑再開発プロジェクトでの、苦労を語って頂きました。

www.projectdesign.jp

みなさん共通しておっしゃっていたのは、地方に人を呼ぶには、商業施設を誘致して、小さな東京を作っているだけじゃ意味がない、「そこにしか無いモノをどうアピールしていくかが大切だ」ということです。

「そこにしか無いモノ」とは歴史・伝統・文化です。自分もそうでしたが、若い時って生まれ育った町の歴史とかって興味ないですよね。でも、丁度自分がそうですが、大分という地で、家庭を持って家を建てて、この土地で一生住んでいくことを考えるようになると、大分の魅力をもっと知りたくなるし、そのためには歴史・伝統・文化を知ることが必要なんだと思いました。

2限目 宇宙からの警告

  • 村上 典吏子
    映画プロデューサー。「男たちの大和」などを手掛ける。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 村上 典吏子

  • 松井 孝典
    日本の惑星科学の第一人者。
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画像出典: 千葉工業大学 惑星探査研究センター(PERC)

  • 河口 洋一郎
    世界的CGアーティスト。東京大学大学院教授。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 河口 洋一郎

この講義は松井さんの一人語りの時間が長かったのですが、頭良すぎて喋るのも早く、スライドもなく喋りだけだったので、話についていくのが大変でした。自分は全然咀嚼できていないので、私の講義メモから記憶に残った言葉の紹介だけにさせて下さい。

「生命とは何かは、人間はわかっていない。地球でしか見つかっていないのに、定義することは本質的にはできない」

「他の惑星にいるはずの生命を発見できないのは、文明のパラドクスがあるからではないか?文明のパラドクスとは、他の惑星の知的生命体を発見できるくらい文明が発達すると、文明がおかしくなって終わりに近ずくということ」

「熱の流れが進化を決める」

ね?難しいですよね。。。

河口さんは40年も前からCGアーティストをやっている大学教授で、情報科学&アートというハイブリット人材です。一度お酒の席でゆっくりできたばかりの頃のCGについて、話を聞いてみたいなと思いました。

3限目 表現するメディア

  • 茂木 健一郎
    脳科学者。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 茂木 健一郎

  • 落合 陽一
    メディアアーティスト/博士(学際情報学)/筑波大学准教授・学長補佐/デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長/ Pixie Dust Technologies Inc. CEO
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 落合 陽一

  • 河口洋一郎 世界的CGアーティスト。東京大学大学院教授。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 河口 洋一郎

  • 真木 太郎 「この世界の片隅に」などに携わった映画プロデューサー。
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画像出典: Yahoo!ニュース ここには、上から目線が存在しない。~『この世界の片隅に』プロデューサー・真木太郎氏に訊く~

  • 松尾 豊
    東京大学大学院 特任准教授。日本のAI研究者のトップランナー。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 松尾 豊

会場の様子は茂木さんのツイッターより

まずはじめに、楽しみにしていた落合さんはサンフランシスコからテレビ電話で参加でした。演題のiPadに顔が映ってました。生で会えずにちょっと残念。

講義の多くの時間は、真木さんのプロデュースした映画「この世界の片隅に」に関することでした。クラウドファンディングで資金を集めたことや、能年玲奈を起用した経緯などが語られました。日本の映画やテレビというメディアがどれだけ旧態依然としており、視聴者を惹きつけられないメディアかということを(特に茂木さんが)熱く語っていました。

「インターネットによって、個人でもブログで文章を書いたり、YouTube、AbemaTVなどの動画配信したりして、誰でも情報発信(メディア)できるようになったが、これによって本物のプロしか生き残れない世界になった」という点が一番印象に残っています。機材や動画編集技術もものすごく安くなり、ちょっと勉強すれば誰でも使えるようになっり参入障壁がすごく低くなったことで、何を作るのか?何を表現したいのかがはっきりしているプロでないと、生き残れなくなりました。

 そしてインターネットメディアの特徴は相互性です。我々一般市民もマスメディアの情報の受け手として漠然とテレビニュースを信用するだけではダメで、自分でネット上の必要な情報にたどり着ける力を身につけたり、間違った情報にはNOを言える力が必要になっています。

4限目 伝統芸能の世界

  • 船曳 建夫
    文化人類学者/東京大学名誉教授
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 船曳 建夫

  • 今藤 長十郎
    長唄今藤流家元
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 今藤 長十郎

  • 野村 万蔵
    狂言師。野村万蔵家九代目当主。
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画像出典: エンジン01文化戦略会議 構成メンバー 野村 万蔵

  • 林家 正蔵
    落語家
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画像出典: 一般社団法人 落語協会|林家 正蔵

船曳さんが進行役となって、他の3名の方から話を引き出していく形式で進められました。印象に残った点は次の点です。

「子供(3歳)の教育は祖父がやる。現役バリバリの親がやると必死になりすぎて、怒るだけになってしまう。現役を退いた祖父がやるくらいが丁度良い。」

 一家で狂言という伝統芸能を継承している家だからできることかもしれませんが、なかなか本質を突いた言葉だと思いました。人間って老人になると、心は子供に戻るって言いますよね。そういう意味でも、祖父世代が子供を教育する方が、子供に近い存在として教えやすかったり、子供もコミュニケーション取りやすいのかもしれません。

「まずは型がしっかりとできることが大切。そこから自分のオリジナリティを必死で探して、どう型破りをするかで、役者の評価が決まる。」

同じ職場で13年働いて、上司や先輩から色々教えてもらってそれなりに仕事はできるようになって、マネージャーにもなった自分にとっては、身に染みる言葉でした。自分のオリジナリティは何なのか、どう型破りをしていくのかを、考えながら仕事をしていきます。

最後に

本を出して自分の考えを広めている方も多いですが、やっぱり生でその人の考えを聞くと、パーソナリティが良くわかって言葉がすっと心に入ってきます。刺激が多く参加者の活力も大きい、いいイベントでした。

刺激という意味では、会場に若い人が少なかったのが残念ですね。自分に高校生や大学生の子供がいたら、嫌だと言っても引っ張って連れて行っただろうな。

会場では本屋さんが講師陣の本を売っていました。前から気になっていた、落合さんの本を購入し、今読んでいます。時代が大きく動いているなぁと実感できる、刺激溢れるいい本です。